『清水とき・きものアカデミア卒業式』にて
講演致しました

“日本の着物の美は”

婦人画報二月・三月号に六頁、志ま亀創業二〇五年と武内俊子(母)の生誕百年を記念して特集されましたが、
これに因み「清水とき・きものアカデミア」での講演依頼をいただきました。

講演では百人近い卒業生の方々に志ま亀の歴史や着物作りの原点を説明させていただきました。
志ま亀の手描友禅の工程をパネルを用いて解り易く説明し、型友禅も小紋に二十枚近くの刷毛で染めるための型をご覧頂いたことで、理解をしていただけたと思います。

手描訪問着の下絵や染め上った訪問着をお見せした上で卒業生の方に下絵を身に付けていただき、別註はどの様にして染めるのか、その流れをご覧いただきました。最後に型小紋と手描塩瀬帯のトータルファッションのための合わせを実演。卒業生の方に実際にトライしていただきました。

私の講演は段上で一方的にお話をすることは主眼としておりません。
聞いて下さる方々と私のお話の中のきものについてを共有する事で“きもの美”を実感していただきたいと思っております。

日本の古典であり文化を学びたいと“清水とききものアカデミア”にてお勉強された方々にエールを送りたいと心から思い、講演を終わらせていただきました。

志ま亀女主人 武内 美都

講演風景